アメリカに来て、日本食の味の繊細さを感じている。
子供達は、私の作る、切り干し大根の煮付けや、ひじきの煮物が
大好きだ。
私は主に、干し椎茸を使って、旨味と味出しをする。
本当は、油揚げや、こんにゃくなども入れて作りたいところだが、日常
しょっちゅうは手に入らないので、あるもので作っている。
日本では、切り干し大根の煮付けも、ひじきの煮物も、一食の中では
脇役で、めったにメインメニューに数えられる事はないし、子供達も
日本に住んでいたら、注目する事もなかったかもしれない。
しかし、確かに食べてみると味わい深いし、おいしいのだ。
先日、ケンとショーンが、夕方柔術を習いに行く前に、何か軽く空腹を
満たすものはないかと考えていた所、ふと母が時々作ってくれた「お焼き」
を思い出した。
残りご飯をマッシャーで大まかに潰し、小麦粉と水を加え、お好み焼きの
ようにフライパンで焼く。
味噌に砂糖を加えて水で硬さを調整し、お焼きに塗って食べる。
母は、恐らく出身地である信州の「五平餅」を思い出していたのかもしれ
ない。
私の作った「お焼き」は、ご飯と小麦粉の生地に、刻んだチャイブ(ネギ)を
沢山入れて焼き、塗り味噌も、すりごまとピーナツバターが入っている。
子供達の大好きな、ゴマドレッシングの味を意識した。
結果は大成功。
私の、おふくろの味は、誰に引き継がれるのだろうか?
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